伊場仙様は扇子、団扇を扱う老舗ですが、その歴史は東京屈指といっても過言ではない430年。
江戸開闢に際して家康公とともに浜松からやってきた三河商人・伊場屋勘左衛門を始祖に、当代の吉田誠男社長が十四代目でいらっしゃいます。
何より驚かされるのは、430年ずっと団扇、扇子を扱ってきたわけではないということです。創業の当初は八重洲から日本橋にかけての土地の造成などの公共事業の取りまとめを行うゼネコンであり、地引の確定した後世には有力な浮世絵師を抱えた浮世絵の版元になった――江戸が世界都市となるうえでのハードとソフトの両面を支えた稀有な存在が伊場仙様だったのです。
京・江戸と同じほどの世界都市に、他にもそうした例――開闢に際しての街造りを担い、繁栄を見た後のソフト産業でもトップランナーとなる――はあるのでしょうか?
日本橋小舟町の本社1階・本店には、中央区のまちかど展示館に認定された浮世絵ミュージアムが併設されており、伊場仙様の歴史の一端に触れることができます。
HPで品揃えなどをご覧いただいたのちには、ぜひ店舗とミュージアムにもお立ち寄りいただき、江戸開闢以来の風を感じてください。
清玩堂WEBショップ
清玩堂商品のお求めはこちらから。