保育園の制服を試作させていただきました

前回ご紹介させていただいたのが小学校の制服のリメイクでしたが、今回は福岡県のM様にご協力いただき、保育園の制服のリメイクを手がけさせていただきました。

お送りいただいた制服を拝見してまず感じたのは「小さい!」ということでした。

リメイクを手がける我々からすれば「小さい制服」は見慣れたものですが、リメイク前からこんなに小さいとは…。

「今はもう生意気盛りの我が家の青年たちにもこんな日々があったか…」

しばし感傷に浸ってからの作業開始となりました。

  

くるみボタンの再現と全体のバランス

中学校や高校の制服ではあまり見ない、保育園の制服ならではのポイントは

・くるみボタンと腰ポケットのフタがスカートの生地と同じチェック生地でできている

・肩の部分にギャザーが入っている

ということでした。

そして試作したのがこちら。

肩のギャザーに無理があるようで…

ギャザーは袖山の2か所に入っており、忠実に2か所の生地を寄せると写真のような出来上がりになりました。

M様にご覧いただく際には

・袖のギャザーについて

・スカート丈のバランス

・ブラウス襟と上着の位置について

修正の余地がある旨をお伝えし、M様からは下の写真のようなご返信を頂きました。

どの程度縮めれば良いのか、ご返信を頂いてとてもよくわかりました。

そして完成したのが下の実物です。

雰囲気は出たでしょうか…

ギャザーについてはあえて数を減らして一ヶ所のみとし、M様にご指摘いただいた通りに上着とスカートのバランスを整えました。

ここまでで、当初お伝えしていたよりもずっと長い時間がかかってしまったのですが、納品した後、下記のようなご返信を頂戴いたしました。

”とても素敵な仕上がりで親子共々喜んでます。

この作品なら、どの方も満足されることと思います。

大切な思い出をこのような素敵な形に残せるよう取り組んでもらいありがとうございました。

貴社の一層の御繁栄をお祈りします。”

最後にはボタンのチェック柄の向きまで揃えて雰囲気が締まったかと…

よかった~。

これで、保育園、幼稚園、小学校の制服も広くお受けすることができる!

大きな自信を頂きました。

M様、娘様、ご家族の皆さま、誠にありがとうございました。

2023年3月吉日

店主拝

出来るだけふっくらと仕上げました