「1週間前に田植えを済ませた田んぼにアイガモを放鳥する」とのお話をいただき、弊社の縫製チームとの打ち合わせを兼ねて様子を見に行ってまいりました。
いざ、アイガモを放す。
訪問したのは先週、6月6~8日にかけて。
前回の4月下旬に満開だったレンゲやクローバーはすでにすき込まれて跡形もありません。 勝山に向かう車窓からは、ササニシキなど収穫の早い品種のすでに田植えの済んだ田んぼも多くみられました。
株式会社城北農産あいがもファーム様(以下城北農産様)の田んぼでは半分が先週に田植えを済ませ、もう半分の田植えを行う頃合いです。
そしてアイガモたち。先週の田植え時に到着した雛たちは1週間ライスセンター内で飼育され、倍ほどに身体を大きくしてから満を持して本日放鳥の日を迎えました。
こちらが一週間前に田植えを済ませた田んぼ。
一羽ずつ数を数えながら放していきます。アイガモは常に集団行動を取るので、一羽ずつ遠くへ泳ぎ去るというようなことはありません。ずっとひとかたまりのまま誰が先頭を切るでもなく田んぼを移動し始めます。
我々も次の田んぼへ移動。この日は3枚の田んぼへアイガモを放しました。
さかのぼること2時間。田植えチームはライスセンターから稲と田植え機を移動させて今回放鳥したよりも川の上流にあたる2枚の田んぼに田植えに向かっていました。
1枚目の田植えが始まる間、隣の田んぼを覗いておりますと… いるわいるわ。厳しい有機無農薬基準をクリアした圃場だけあり、生物の影は本当に豊富です。
畔から少しのぞき込むだけでもオタマジャクシ、蛙、小さなタガメのようなの、蜘蛛、ボウフラ、ミジンコの類が何種類も… 写真の葉っぱの上には蜘蛛の巣があったらしく、親蜘蛛も一緒に田んぼを漂っていました、と書くと何か淋しい感じがしますが、この蜘蛛はアメンボのようにすばしこく水面を走ることができるのハシリグモの仲間で、見ている間にも何度も畔と葉っぱの間を往復していました。
ミジンコの類やもう少し大きな水生昆虫は本当に種類が多く、細かな被写体をお届けしきれない自らの技量を恥じるばかりです。
仕事にとりかかるアイガモたち
そうこうするうちに「山育ちどんこ 20年仕込み」でもおなじみの福島代表が運転する田植え機がスタート。
田植え機にはGPSが備え付けられており、同じく積み込まれたPC上の地図の補正を受けて誤差数センチの精度で田んぼのサイズや形状を認識します。
田植えの最中に別件の打合せに向かわせていただき、夕方、放鳥した田んぼを見に戻りました。
元気に泳いでいました。そして、鴨の泳いだ後の水が濁っているのがわかるでしょうか?
立派に仕事を始めてくれておりました。
次回はアイガモたちについて少しお届けします。
6月12日
店主拝